施工事例

コロナ禍での在宅勤務で自宅にいる時間が増え、今までは気にならなかった室内の老朽化が気になり出したのが、リノベーションを思い立ったキッカケです。
長年の結露により汚れて剝がれかけている壁紙や、今まで一度も交換していない古びたお風呂やキッチン、さらには、家全体の薄暗さも気になっていたので、これを機に全面的なフルリノベーションを行いたいと思いました。

2部屋あった和室のうち、出来ればリノベーション後も1室は和室を残したいと考えており、家族旅行でよく行った熱海の旅館の和室イメージを参考にリノベーションしました。
また、リビングや各個室の床には、自分で選んで気に入ったフローリング材を使用し、キッチンや家具をそれと同じ素材で統一した点も大きなポイントです。
予算面だけを考えると、一般的なフローリング材を使用する選択肢もありましたが、結果的にとても満足のいく仕上がりになったので、こだわって大正解でした。

同じ条件でお願いした他社さんのプランでは、和室を無くしてリビングを広めに変更した程度で間取りもほぼ変わらず……正直、目新しさがまったく無かったです。また、自社で取り扱い慣れている商品の知識はあるものの、それ以外の提案力が乏しく、家具も基本的には既製品しか取り扱わないので、柔軟性やバリエーションに欠けていました。
その一方、トライノさんは、初回の打合わせでこちらの意向や好みを伝えた後、2回目の打合せ時には2種類のプランを用意してくれました。最終的には、その２種類のプランから気に入ったポイントを抜き出し、ミックスした形で今回のプランが決定。その対応や提案がとても柔軟だったうえに、デザイン性も良くて気に入ったのが一番の決め手です。家具をオーダーで注文できる点もすごく魅力的でした。

設計の打合せは計5回ほどだったと思いますが、その都度、変更点の対応は早かったという印象です。それだけでなく、契約してから工事～引渡しまで、予想以上に短い期間で完了したことにも、とても満足しています。
また、引渡し前には設計担当の方が細部までチェックを行い、素人目線では見落とす部分も事前に改善してくれました。早いからと言って手を抜いている感じは全くなかったです。

部屋自体が全体的に明るくなったことで、気持ちも明るくなった気がします。
今まで、仕事で遅くなった時などはリビングにすら入ることが無く、必要最低限のことをする以外、すべてが自室中心の生活でした。今回のリノベーションでは日常生活の導線にも配慮していただいたおかげで、各部屋の使い勝手が良くなり、生活の中心もダイニングへ移行。家全体が居心地のよい空間に変わりました。
また、最新の住宅設備（浴槽自動洗浄機能付お風呂、食洗器など）を取り入れたことで、掃除の負担も驚くほどに軽くなりました。
今後はソファーやカーテンを交換して、さらにお気に入りのマイホームにしていきたいと考えています。

キッチン対面にレンジ台とハイカウンターを設置。
キッチン側から使用する際は、オーブンや炊飯器などの収納スペースでもあり、料理の補助カウンターになります。

リビング側には、脇に本棚も設置。在宅時の軽作業やちょっとした読書も出来る多目的カウンターとしてお使いいただけます。

ダイニングテーブルも同素材で作ることにより、ハイカウンターと繋げることで大テーブルとなり、来客時にも対応出来るスペースとしています。

ハイカウンターにも収納スペースをしっかり確保うえ、キッチン横には、ルーターなど通信機器の設置を踏まえた収納棚を配置。こちらにも充分な収納スペースを確保しています。

間仕切りを無くして、ひと続きになったLDKは、17.5帖の広々とした空間に。

リビングには、AV・マガジンラックをジャストサイズで設置。
オーナー様のご希望通り、趣味小物や書籍類の収納にも充実してお使いいただける大容量です。

リビング横に配置したウォークインクローゼット。
オーナー様のご趣味でもある自転車を格納するにも充分な広さを確保しています。

クローゼット出入口はリビング側と玄関ホール側の２箇所。
日常生活の導線にも配慮したウォークスルータイプのクローゼットです。

半畳タイプの畳床材とシックなアクセントクロスを使用した和室は、和モダンな空間に。

ダイニングとの仕切りには、上下+開閉可能なブラインドを設置。

和室内の書斎コーナー設置のテーブルは、お母様の思い出の品を再加工して製作しました。

左：加工前　→　右：加工後。思い出の品が、艶やかなテーブル天板として生まれ変わりました。

【キッチン】

キッチンは食洗機付きシステムキッチン（右）に付け替え。オーナー様のご希望でタッチレス水栓を採用しています。

【洗面ドレッサー】

ご入居されてから長年使い続けてきた洗面台（左）も最新設備（右）に交換。キッチン同様にこちらにもタッチレス水栓を採用しています。合わせて、洗面スペースの照明も壁付けの人感センサースイッチに交換しました。

【バスルーム】

洗面台と同じく、ご入居されてから未交換のお風呂（左）も最新設備（右）へと交換。浴槽の自動洗浄に加えて、洗い場の床もボタンひとつでワイパー洗浄してくれるので、お風呂掃除もラクラクです。

【玄関ホール】

靴を脱ぐ土間スペースが広がり、手狭感も和らいだ玄関。シューズボックス横には、靴を履く際などに腰掛けられる小型ベンチを設置。空いたスペースにジャストサイズで収まるように製作しました。

【和室～ダイニング】

和室へ降りる階段や縁甲板も、他のフローリング材に合わせた材質で施工しています。

【個室】

２部屋ある各個室も、フローリングやクロスはもちろん、クローゼット、建具などすべてをリノベーションしました。

オーナー様の第一のご希望であった断熱施工。

第一段階として、熱伝導率が低い木材で壁面下地を組みます。

専門の職人が断熱用ウレタンを吹き付け。

断熱用ウレタンは、効果を最大限に発揮するように隙間なく吹き付けます。

上階がルーフバルコニーになっている和室は、夏の直射熱や冬の寒気への対策として、天井部分もウレタン吹き付けによる断熱施工を行いました。

ウレタンの上には、調湿効果のある石膏ボードを貼り付けていきます。今回のリノベーションでは、家全体すべてに調湿ボードを使用しました。

表面には、珪藻土を含んだ調湿と通気性に優れたクロスを使用。

調湿ボードと珪藻土クロスを使用し、家全体に調湿性を持たせることで、結露抑制効果が期待できます。